交渉人は疑わない (SHYノベルズ) 交渉人は疑わない (SHYノベルズ)
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書   奈良 千春  
何を読もうか迷ってる方は是非!
正直言ってBL小説全体の質はあまり高くないように感じます。
(出版事情では一時期の飛ぶ鳥を落とす勢いは失われていますが)
男性向けの萌えモノやアダルトソフトと同じように、ある程度のポイントを押さえればそこそこ「売れる」のがそれに拍車をかけていると思います。
その中では読み手が自分の好きな作家やタイプを探す努力と運が必要です。



この作家さんは、文章のテンポ、人物の動かし方、魅せ方も良い。読んでいて余計なストレスを感じる事は無いし、キャラにはしっかりと萌えられる(笑)
主人公が悲惨な目にあったとしても、最後は前向きな気持ちになる展開に嫌みなく運んでくれます(これ重要!)

この「交渉人〜」も前作に並んでレベルが高いです。

沢山あるBL小説の中で、何か読もうと悩んでいる方がいるのなら是非この作品をオススメしたいです。
続刊読めて幸せ
交渉人シリーズ、前作が大変、面白かったので続刊も心待ちにしておりました。
やっぱり面白い!なんといっても主人公の芽吹が賢くて誠実で魅力的。
兵頭が芽吹のことを大事にしていて、そして「先輩」という呼び方も好きです。
ホストクラブに兵頭がくるとこは面白かったです。
相変わらず、奈良さんの絵は素晴らしいし、また次回作が出たら買い続けたいと思える良作です。
ノリノリの第2弾、章はオジサンか?
待ちに待った交渉人シリーズ2巻目。文句なく面白かった。(エロ度はひかえめだけど)
少々乗りが良すぎるくらい榎田さんの筆は走っていたみたいですね。33歳というBLのキャラ中でも微妙な年齢の美人受け芽吹章が、今回オジサン風を吹かしつつ表に裏に大活躍でした。
兵頭くんも意外なキャラを見せてくれて楽しかった。1巻目より笑いの要素が多いしキャラも変化してて戸惑う読者もいそうだけど、さゆりさん目線のエピソードも含めて今回のほうが作品のおさまりが良かったと思います。3巻目も期待しましょう。
期待していたけれど・・・
前作が面白かっただけに、期待していたのですが、ガッカリです。
まず、話がすごく軽くてなっていて、芽吹のキャラが変わっています。
笑いを狙っているんだろうけれど、ギャグもあまり面白くなかったし。
後、二人がやっている所に見物人は必要なかったと思います。
等々読んでいて引っ掛かる点が多々あり、期待していただけに本当に残念でした。

奈良さんのイラストは流石!素晴らしいかったです。


あれから半年・・今後も楽しみです。
前作『交渉人は黙らない』で、実はちょっとひっかかるところがありました。
過去に自分をレイプした男がヤクザになって再び目の前に現れて、こんなに飄々としていられるものだろうか、と。今作でその答えをもらったような気がしました。

「人は変われると信じている」芽吹だから、兵頭が過去に何をしていようと、現在ヤクザになっていようと、今の兵頭自身を素直な目で見つめて、「おまえのことが、自分で思っていたより嫌いじゃないのは、わかった」なんて言えたんでしょうね。
でもあれから半年たっても、最後までヤるのは抵抗があったっていうのは、やっぱり2度もレイプされた経験がトラウマになっていたんだろうな、と。

で、前作で一度は無理やりヤってしまおうとしていた兵頭が、あれから半年経っても我慢していたっていうところに、兵頭の心境の変化のようなものが感じられる気がします。高校生の頃はたぶん、芽吹の「綺麗で儚げな風情」に惹かれていたんだろうけど、再会した芽吹が、外見は綺麗なままなのに、驚くほどタフになっているのを知って、改めて惚れ直しちゃったんだろうな、とか。(「もう俺のもんだ・・・って言ったら殴られそうなんで、胸にしまっておきます」というセリフ、グッとキました。半年前よりももっと好きになってる感じがしました。)

続編が楽しみです。

きみがいるなら世界の果てでも (ビーボーイノベルズ) きみがいるなら世界の果てでも (ビーボーイノベルズ)
榎田 尤利   リブレ出版   リブレ出版  
じわじわキました
『きみがいなけりゃ息もできない』の続編です。
バカップルなルコちゃん&東海林に別離の危機、昔の世話焼き男・甘利の出現。

1作目ドラマCDなどと連動で、ルコちゃん全サドラマCD応募券,台紙が付属。
(1作目ドラマCDにも台紙が入ってます)
気になるキーワードばかりです(笑)

ルコちゃんは榎田作品の中でも大好きな作品の一つなので、
続きももちろん購入。

この本を初めて読んだ時、確かに面白いんだけど…
正直、1作目ほどの興奮は感じませんでした。

でも、何度か読んでいるとじわじわと胸にクるものが。
なんていうか、ものすごく二人の愛を感じました。

いい男な甘利さん、たいへん気の毒ですけどね(苦笑)

完璧な東海林の意外なもろさ、だめ人間なルコちゃんの予想外な強さ。
1作目とはまた違った一面を見せてくれました。

脇キャラは、特に茜さんが冴え渡ってます。
本当に素敵な女性です。
ただ、バツ1というだけでは過去の出来事があまり想像できないので
もう少し彼女の体験談についてヒントが欲しかったですね。


私的には買って損なしでした。



うーん
泉と二木の、同じ漫画家ではあっても表現する動機の違い、性質、みたいなことが書かれていた部分に、前作のようなコミカルさを軸に書いてるわけじゃないんだな・・・とか思った。
良い作品だったと思う。ただ要素が少しばらばらで、ひとつひとつがうすらぼんやり。各要素、どれを主題(例えば東海林の心理描写や、仕事と二木についてとか。あとは二木にとっての漫画についてもっと深く、とか。)に書ききっても絶対面白くなったと思うんだけど、詰め込みすぎたのかなぁ。そのせいで全体の印象が薄い作品になったと思う。ぐっとくるとこはあった気がするけど、思い返せないあたり、きっとそういうことなんだろうな。
榎田さん自身にも何か変化があったのでしょうか。何はともあれ好きな作家さんに変わりはなし!表現する側の心理描写や佐伯さんが漫画家ルコちゃんを語る部分を読んで、やっぱこの人好きだなと思った。交渉人に期待!
期待とは裏腹、
東海林は今回災難続き、しかも次から次へと怪我をする。
原因はみな、恋人のせい・・・ありえないほど、痛い思いをしてます。

二木の思慮の浅さは言うまでもないが、相手の事を思えばこそ?!ですって??
・・・それでも、下心ありありの甘利を「利用」し、同居にエッチ?!・・・そこら辺が基本的にかなり不快。
ちょっと嫌な奴かもしれないけれど、利用された形になった甘利の方が、
二木にはちゃんと一直線だし・・・逆に気の毒になってしまった。

ただの頭の足りない男と、ただ恋人を甘やかすだけのつまらないおっさん・・・に成り果てていた最終巻。
責任のある仕事振りとか、前向きさが、色恋な部分に大いに負けてて魅力が半減。
何だか二人で揃って落ちぶれたみたいで、読んでて気分が沈んでしまった。
愛しいバカップル
前作はかなりコメディ色が強く、BLなんだからこれもアリかな?的な箇所があったけれど、今回はちょっとシリアスめでした。
客観的に外から見れば、そりゃもう、一方的にルコちゃんが東海林に迷惑かけまくりですからね…。
が、実のところ、そんな関係により依存していたのは東海林の方であり、嫉妬やプライドに邪魔され本心をさらせないまま、やさぐれていく様子が逆によかったです。円陣闇丸さんの描く「無精髭・東海林」最高♪

社会適応力や生活能力が著しく低いが、ある分野では突出した能力を発揮する…そういうキャラ、榎田さんは上手く描かれますね。ルコちゃんの作品が将来は海外で評価され、東海林もバリバリ仕事する…なんてコトを想像できるいいラストだったと思います。
二人でいられれば場所なんて、どこでも良いなんて素敵ですねー。
やっぱり、面白い。ルコたんのほんわかした雰囲気が、読んでいて嬉しかった♪
どんなにルコたんが常識離れしていても、それを受け止められるショージは凄い。逆にルコたんが「ショージが駄目になる」と考え、ショージから離れようとします。

そして、ショージ。ルコたんが自分から離れていき、自堕落になってしまいます。(そんなショージも素敵ですが)
でも、最後はすんなり元鞘のハッピーエンド♪

当て馬に使われた、高校の時にルコたんの世話をしていたという甘利先輩、いい男なのに気の毒でした。そして前作から登場の茜さん、相変わらず豪傑で素敵。何か辛い過去がある下りが出て来ましたが、一体何があったのでしょうか?気になりました。

 魚住くんといい、ルコたんといい、ちょっと生活能力が欠いている感じのキャラ、とっても愛着が持てます。
小冊子やらSSやら、やっぱり読みたいですよ〜。

交渉人は黙らない 交渉人は黙らない
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書   奈良 千春  
前評判から期待して読むと…
星3つくらいかな、と。お話はさらっと読めます。内容も面白いと思います。だけど…『あれ、こんなもん?』が、正直な読了後の感想でした。
多分私がもっとドロドロしたハードなBLを好むからでしょうか。この作品はあっさりしているんだけど、それでいて歯痒いジリジリ感を味わうのが好きな方向きですかね。H重視ではなくお話重視な方にも良いかと。上手く構成されていて一気に読めます。テンポが良い。
ですが個人的な違和感としては、
1・別にBLにしなくても良い作品に思えてしまった。(2人が最後まで致さないから?)
2・回想シーンによる2人の学生時代の出来事から、攻が受に恋心を持つ課程がなんだか薄っぺらい。(掘り下げる必要有り)
3・奈良さんが描く攻が文章から想像する人物像と一致しない。(イラストの攻が爬虫類系過ぎる?)
4・攻が致す前に受が他の男に半分ヤられてしまう。
最大の違和感と言うか残念だったのは4ですかね。読めば納得できるかと思います。『半分』とは言え致されちゃってます。攻だってそこまでさせて貰っていないのに可哀相!(ここで一番可哀相なのは受なんですが)
とりあえず攻は受にぞっこんだという事がよくわかります。ヤクザ形無しに見えなくもない。後輩×先輩と言う設定は好きなんで萌えますが。(笑)
間違いなくこの作品は続編に至るまでのほんの序章にしか過ぎないのだと思いました。
なぜって、受にも攻にもまだまだ掘り下げるべきエピソードが山盛り隠されている筈だからです。特に学生時代の話と、受がネゴ屋になるまでに体験したあれこれを書いて欲しい。どのように性格が変わっていったのか知りたい。また、その他の登場人物も気になります。特にお気に入りはキヨ。キヨの活躍が楽しみです。
あ、作中大爆笑したのは『蚊トンボ』ですね。笑いが止まりませんでした。(笑)
ともあれ拙いレビューでスミマセン。
この本、大好きです
芽吹さん良いです!!庶民的な美人ですっ!
私のお気に入りのセリフは、「俺はおしりのプリッとした女の子が好きなんだよ!」(このセリフで笑っちゃいました・・)こんなセリフを言うBL作品なんて滅多にないですよね。
それと、「言葉はケダモノを人間にする」です。
この本は個人的に凄くツボりました!
榎田さんのテンポは良いですねっ!どんどん物語の世界観にはまっていってしまいました。
それと同時に奈良先生のリアルに素敵なイラストがこの世界観をよりいっそう引き立てています。
続編は来年の秋頃発売予定らしいので、それも予約したいと思います!

爆笑物です
こんなに、笑いながら、読んだ本は、初めてです。
主人公の2人も、凄く、良いです。
会話や、芽吹の、行動も、面白い!
読み直したくなる1冊です。
奈良さんのイラストも、大きいです♪
この作者の本のなかでは、一押しですね。
続きが読みたい1冊です!
個人的に兵頭がめちゃくちゃタイプでした…!(笑)

お話はちょっと「プッ」ってなるようなギャグがあったり、テンポ良く読めました。
エッチはほぼ無いです。2人のやりとりを純粋に楽しんで読みました。

恋愛要素といえる恋愛要素が最後の最後まで無かったので、
(兵頭の芽吹に対する恋愛感情が垣間見えてはいるのですが)
2人の関係が恋愛に発展していくような続編が出てくれたらなぁと思ってます。

☆手放したくない本☆
 榎田先生の表現と奈良先生のイラストが超マッチしてて、お陰様でありえないくらい美化傾向
 まっしぐらな妄想三昧に陥ってしまいました…。
 芽吹も確かに魅力的ではあるのですが、もう他のどんな作品を読んでもどんな素敵キャラが活
 躍しようとも、最早比べるまでもないくらい兵頭の虜です。 
 勿論素敵キャラだけではなくお話の内容は言わずもがなですが。
 
 ヤクザなのに芽吹には敬語なのも萌えどころですが何より「先輩」呼びなのがツボです。
 交渉屋なくせに言いくるめられたり話を聞き流されたりして結局兵頭の思う壺な芽吹もカワイイ
 です。
 ダントツで好きな作品なので、この本だけはどうしても手放せずもう何度も繰り返し読んでます。
 続編では、フェロモン垂れ流しな二人が仲良く喧嘩しながらもイチャつきありな展開を期待します。


ダブル・トラップ Love&Trust EX. (SHYノベルズ) ダブル・トラップ Love&Trust EX. (SHYノベルズ)
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書   石原 理  
なんとこれがラブトラ・・・デビュー
お恥ずかしいですが、この作品が私の「ラブトラ」デビューです。

と云う人でも読めます。(でも・・・揃えるとなお楽しい)
今なら重版かかってますので買い時です。

核と天の兄弟愛と、破天荒な活躍が楽しい「ラブトラ」の一番最初の入り口のお話です。
核の体の恋人・・・沓澤との馴れ初めから〜心の恋人になるまでの
長い道のりが甘く書かれています。

私は榎田先生が書かれる「普通だけどずれている人」が好きなので
天の恋人正文の存在がポイントです。
でも今回は「私はいいわ〜」と思う料理を作って帰って行ってしまいました。
なので・・・やっぱり全巻読んだら楽しい!!
そんな事があったんだ
三年ちょっと空きましたが、またこのシリーズにお目にかかれ大変嬉しい。
その内容は、三編から成っています。

1、沓澤・核の出会い編。
  男前な沓澤が、出会った当初から、やたらと胆の据わった核に振り回されていた。と言うのがよくわかるお話。

2、杣の何年振りかの休日編。
  杣の不器用な、それでいて可愛い一面が発見できる。おかしくて笑えるけれど、これはちょっぴり切ないかも。

3、南の島での休暇編。
  休日を楽しく過ごす面々と、皆が引き上げた後 残った核と沓澤が、二人で過ごす島での出来事が記されている。
  ここでは、沓澤に対する胸の内を、核が思いっきり認識させられる出来事が起き、意地など張っていられなくなる。

ワクワク・ドキドキさせられつつ、三編それぞれ話は進み、つい噴出してしまうようなシーンの合間に、
シリアス、痛快、驚き、、、と、一冊で、色々な味を楽しむ事が出来ちゃいます。本当にもう 大満足の傑作集です。


堪能しました。
いや〜面白かった!!前半は、核と沓澤の出会いのお話。
のっけから、核、筋金入りの極道の沓澤をハナであしらい、翻弄し、振り回す。
またそれを、沓澤も楽しんでるとこがあって、さすがオトナ!!
最初から、沓澤は核にメロメロだったんですね・・・・
核にかかれば、どんなにこわもてのやっちゃんでも、かたなし!!

後半は、時間軸としては、前作3作の後のお話。
あのおカタイそまさんが、南の島のバカンスの前に休暇をもらい(というか、
沓澤に無理やりとらされ)、何をしていいのかわからず、右往左往するお話。

ご近所の親子とのやり取り、公園での子供とのやりとり、一番おかしいのが
ハンバーガーショップでの店員さんとのやりとり。爆笑です!!。
おカタくて、まじめで、天然で、やさしい。そまさん、もろヒットです!!

そして、ラストのお話は、南の島バカンスでの、核と沓澤のその後のお話です。
核の恋愛恐怖症の原因がわかりました。でもそれを、沓澤見事にクリア!!
めでたく核の心をがっちりつかまえ、ラブラブと相成りました。

ここでも正文のキテレツなお料理が出てきて、天との楽しいやりとりが読めます。
そまさんも、もちろん!!

いや〜榎田さんはほんとにスゴイ作家さんです。
眠る探偵シリーズみたいなヘビーなお話から、こんなに面白いエンターテイメントな
お話まで書けるなんて。なんて守備範囲が広い!!

まだ読んでない方は、ぜひ全巻そろえてイッキ読みをお勧めします。

ラブ&トラスト (SHYノベルズ) ラブ&トラスト (SHYノベルズ)
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書  
かっ飛び兄弟参上!
ブラコン兄弟と、弟の幼馴染(ってか、かつてのいじめられっこ)が
再会して、それとは別に、誘拐(もどき)に、言葉の通じない子供、
下衆なやくざとか、スマートなやくざとか、悪徳政治家とか、
とにかく色々入り乱れて、怒涛のストーリーです。
うりゃうりゃっって勢いで読めます。
弟の精神年齢がまだまだかなり低いため、かつ、重度のブラコンの
ため、正文君との関係は、恋愛未満ではありますが、この先が
か~な~り~楽しみ。
しかし、重い暗いストーリーから、カリッと明るいストーリーまで、
この作家さんの筆力に脱帽!
登場人物が非常にツボです(めちゃくちゃ私見w)
板東兄弟第一弾!
登場人物が非常に魅力的!板東兄弟をとりまくキャラクターのパワーバランスが絶妙です。
(実際には有り得ね~と思いつつ、そこがいいんです。現実逃避です。)
現在2作目まで出ていますが非常に今後が楽しみです。
物語の展開もテンポが良く爽快な感じで好きです。

秘書とシュレディンガーの猫
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書   志水 ゆき  

愛なら売るほど (ビーボーイノベルズ) 愛なら売るほど (ビーボーイノベルズ)
榎田 尤利   リブレ出版   リブレ出版   高橋 悠  
派手なマンガの作者は地味で内気
 真実の愛を求めてさまようド派手な女性、姫女苑麗奈を主人公とする大人気恋愛マンガ「愛なら売るほど」の作者立花キャンディは、実は内気で地味な藤野泉。(このシリーズ前作で名前だけ出てきたとき、なぜか姫女苑麗奈ばりの、派手な女性作者を想像してました。)
職業を隠して、高校時代の同窓会に出席した泉は、10年も変わらず思い続けた初恋の相手飴屋と再会するが、作者とは知らずに「愛売る」をけなす飴屋の言葉に、ショックを受ける藤野。でも実は飴屋も・・・

 というわけで、目つきの悪い編集者橘、寡黙なコンビニ店員小谷いろいろ取り混ぜて、話は進みます。後半の「愛ならいらない」は、橘と小谷の話。この話も良かったです。
さすが、うまい!
うまいんですよ、榎田 尤利 という人は!
文章が、するする〜〜っと入って来るカンジ。
漫画家シリーズってことでしたが、今回は主人公たちのもっと違う性格を予想してたので、ちょっと星を一つ減らしました。魚住君シリーズを、初めて読んだときのような斬新さはないです。でもやっぱり面白い!

また、気が弱い漫画家&世話したくなる攻め男、ってカップリングです。
学生時代から好きだった男・飴屋に、同窓会で再会。
偶然、同じマンションに引っ越して、嬉しいけど正体を話せないから困る。
そうこうしてるうちに、いつの間にか飴屋も「愛売る」の隠れファンになっていて、最近ふらふらになっている泉が気になって仕方ない(修羅場中なんですね)といった、王道?のすれ違いラブです。

でも中篇なんですよね。残り半分は、傲岸不遜な担当編集者・橘と、泉のマンションの1階にあるコンビニで働いている、謎の男・史織のお話です。



100 Love Letters ラブ&トラスト3 (SHYノベルス) 100 Love Letters ラブ&トラスト3 (SHYノベルス)
榎田 尤利   大洋図書   大洋図書   石原 理  
アダルトな色気
このシリーズの中で一番好きでした。坂東兄弟の兄と沓沢のやり取りが色気があった。
基本的にヤクザは嫌いだけど、躰の相性がいいから沓沢とつき合っていた核に段々と変化が…。
これ以上沓沢にハマッてはいけないと葛藤する姿が男らしくて、それでいて色っぽかったです。
大人の色気を堪能したいなら、この話はとてもおすすめです。
弟カップルも不器用で、ちょっとした痴話喧嘩も切なくて、相変わらずでした。
お兄ちゃん…ああ、お兄ちゃん
このシリーズの醍醐味は、正道くんと天の天然パワフルラブパワー
と信じておりましたが、お兄ちゃん核さんの恋も、
これまた色々で、読み応えありです。
プライド高くて、沓沢を好きでも好きになりたくないって、
そういう意地っ張りが可愛いです。そんなところは年相応っていうか。

しかし、ブラコンブラザーズも、そろそろ兄弟離れなんかも
考えちゃったりなんかして、少々パワーダウンでしょうか。
私としてはこの兄弟にはアホみたいにいつまでもラブラブ
していてほしいところですが。
兄弟+正道くん+沓沢の、続きはあるのか。
これで終わりでいいような。しかし続きを読んでみたいような。
でも、1作品ごとがそれぞれ面白いので、続き物は遠慮してしまうって
方でも、安心して手にとって大丈夫です。
恋は盲目?
ラブ&トラストの3作目。生きのいいストーリーで、かっこいいやくざ様が好きなら、読むべし。榎田尤利さんの作品は、いろんな面がでているので、どの作品を読んでもハズレがありません。両思いなのに、不器用な2組の・・・達。(・・・のニュアンスは読んだら、わかります・よ。)
食って食われて食い尽くす
運び屋の坂東兄弟シリーズの第3弾は、いよいよスーパーエロヤクザ沓澤と彼の大事な姫君、坂東・兄貴の恋の最終闘争。

前2作は、坂東弟と幼なじみの甘い恋がメインで、兄たちはクールでアダルトな関係を見せつけてたのが、いつのまにか互いに余裕をなくして火を噴くようなデンジャラスな展開に。待ってました! たっぷりと!

37歳と23歳とかなりの年の差カップルながら、頭がキレてプライドが高く、ナルシストで淫乱と、似た者同士の恋のかけひきは、さながら猛獣VS猛禽類の食って食われて食い尽くす死闘。もうゾクゾクします。

はっきり言って今回のお仕事である100通のラブレターの話なんてどうでもいい(普通郵便でポストに投函するのが一番安全じゃないかっていう突っ込みは野暮ですね?)、お約束の「姫君危機一髪!」シーンも爽快なシリーズ完結編、ああこれでホントに終わりですか? 
買ったその日に3回読んでしまったくらい面白かったです。


きみがいなけりゃ息もできない [新装版] (ビーボーイノベルズ) きみがいなけりゃ息もできない [新装版] (ビーボーイノベルズ)
榎田 尤利   リブレ出版   リブレ出版   円陣 闇丸  
シリーズ最高傑作
マンガ家シリーズの一作目にしてシリーズ最高傑作(言い切ります)。
とにかく主役級の2人が魅力的。
ルコちゃんは、人としてマトモに生活していけないヒト。普通こういう甘ったれたキャラにはイライラする人もいると思うのですが。
ルコちゃんはルコちゃんなりに、東海林に側にいてもらうために健気にもメチャクチャ頑張るんですよね。そこんとこで、もー切なくて、心臓ワシ掴みです。
とにかくルコちゃんは忘れられないキャラ。身綺麗にすれば美形なのに、綺麗好きの人が読めばオゾケが走る描写満載です。でもクリエイターとしてはこの世で唯一無二の存在(まあ超絶マイナーですが)。
東海林も、円陣先生のイラストがピッタリの好い男っぷりです。
相変わらず脇役も魅力的で、物語を盛り上げてくれます。
エロは少なめなのですが、全く気になりません。というか、物語で読ませてくれるこの作品でエロは、意味を持った場所に、意味を持ったシチュエーションで織り込まれているので…。

ルコちゃん!
榎田尤利先生のエンターテイメントBL作品の傑作の「きみがいなけりゃ〜」堂々の新装版です。
初版の出版元のビブロス社が潰れた時はどうなることかと思いましたが、いや、こうして新装版が出版されてよかったよかった。
勝手ながら、魚住君シリーズがシリアス作品の傑作なら、こっちはエンターテイメント作品の傑作、榎田BLの双璧だと思ったりしています。

その後こちらの作品の舞台にもなった出版社つながりの一連の榎田さんの作品が、作家シリーズとなり今後も刊行が予定されているそうですが、やっぱりこの作品の主人公・売れないマイナー漫画家「ルコちゃん」ほどダメな子は他にいません。
「あるわけ無いだろ!」と突っ込みつつも読み進めると、気が付いたら切なくて愛しくて、なぜだかラストには涙が溢れて来る・・・なのに可愛くて笑っちゃうんです。
主人公ルコちゃんのこのダメっぷりがいかほどか、ぜひみんなに読んで確かめて欲しい・・・
そして「か、かわいいかも・・・ルコちゃん・・・」と思えばあなたも今日からルコちゃん親衛隊の仲間入りです。

ルコちゃんの近況が知りたいなあ・・・
と思う今日この頃。
題名負け
題名から激情な想いを秘める恋愛小説かと思ったが過激な描写はない。むしろエロさはほとんどないので初心者や純粋に恋愛物を読みたい人にはおすすめ。激情小説にしたらエロさがないせいか激しさは感じられず題名負けした小説。
大好きです!
私の持ってるBL小説のなかでいちばん好きかもしれません!
私も万年筆のシーンが大好きです。自然に涙が出てきちゃいます・・!
読み終わる頃にはルコちゃんとしょうじが愛しくてたまらなくなりますよ。笑
なぜか泣いてる自分に驚いた。
マンガ家シリーズの記念すべき一作目。
二作目、三作目は読んでいたものの、出遅れた私は新装版にして
ようやくこの本を手に取ることができました。

「ルコちゃんという愛称」で、「生活能力赤ん坊なみの彼」というフレーズと
表紙の絵のコミカルな色使いで勝手に「コメディ色強いんだろな」と思っていた。
読み始めてみると、あまりにひどいルコちゃん(本名二木)の甘えぶりと
それを甲斐甲斐しく世話をするどうみても犬属性ではない男前の東海林を見るにつけ
「あほっ、捨ててしまえ、そんなやつ」と言いたくなった。
何でこんなやつの世話を焼くかな、どこがいいんだ、こいつのっと思っていたのに、
気づいたら自分も涙が出るほど愛しいと感じてしまっていた。

特にルコちゃんが万年筆を捜すくだりはいい。
そして、タイトルとなったこのセリフを言い出すところも。

私は今日この週末のラッシュ時に、不在連絡表をひっつかんで
宅配センターに本を取りに行った自分はとてもえらかったと思っています。

理髪師の些か変わったお気に入り (キャラ文庫) 理髪師の些か変わったお気に入り (キャラ文庫)
榎田 尤利   徳間書店   徳間書店  
これで完結はさみしい…
藤井沢商店街シリーズの完結編です。
幼馴染物好きとしては、シリーズ五作中で一番のお気に入り。
書き下ろしの攻め目線で進んでいく『理髪師の、懊悩〜』では、冷静沈着な攻めの不器用すぎる一途さが書かれていて、一気にかわいい人になってしまってます。
おむつの仲の二人ゆえのライバル心や、自覚のない嫉妬心。
二人のやり取りが自然で読んでいて面白く、楽しめました。

懐かしいキャラが勢揃いのラストは、一作目から読んでいるのでちょっと得した気分。
特に最後の二行にはジンときてしまいました。


最終巻?
歯科医の憂鬱と同じ「藤井沢商店街シリーズ」・・・と、考えて読むと、
残念だが面白さでは、「歯科医」が断然面白かった。
故に 最終巻と言われてしまうと、何だか残念な気持ちになってしまった。
シリーズに登場していた人たちが、大勢出てくるのも悪くないが、やはり何か 物足りない。
晴輝と圭治の互いの勘違いや、嫉妬、変に気を遣う様子はかなりのじれったさも募らせてくれる。
シリーズで色々なパターンのカップル・・・と、言うのもいいけれど、
ホンネは「歯科医」単独の続編を読みたいと思っている。


一抹の寂しさ
藤井沢商店街シリーズ5冊目にして最終巻です。
「藤井沢」という町を舞台にしたこのシリーズ、ちらっと別の話のキャラが出てきたりはしますが、ストーリー的には独立しているので単品でも楽しめます。
けれど、今作の二話め(書き下ろし)で、今までのキャラがわさわさ出てくるので、通して読んできたファンには二倍楽しいかも。

お話は、幼なじみの二人が高校卒業後、別々の進路をとり離れていたけれど、故郷に戻り再会し、恋心を改めて認識する……簡単に言えばそんな感じです。
ありがちな話ですが、榎田さんの上手いセリフ回し、豊かな脇役の性格付けで飽きさせません。

シリーズ中、「歯科医の憂鬱」が一番よかったと私は思っていますので、板金屋・穂高&三和センセイのカップルをもう一度読めたのは嬉しかったです。

今作品の幼なじみカップルが選んだ道はちょっぴり意外で、後半はしんみりしちゃいました。
物語の最後って、もの悲しかったりするんですよね。


雑誌掲載のままでも……
「Chara vol.17」掲載の「理髪師の、些か変わったお気に入り」に、書き下ろしの「理髪師の、懊悩やむないお気に入り」を加えたものです。

ただ、「懊悩〜」につなげるためか、「些か〜」に若干の変更が加えられています。そのため個人的に好きだったシーンが消えてしまったのが、少し残念でした。そういう意味では雑誌掲載のままでも良かった気がするし、☆は3つぐらいかな、とも思います。

それでもなぜ☆4つなのかというと、「懊悩〜」のラスト9ページがとても良かったからです。特に悲しいシーンでもないのに、涙が出てきました。「藤井沢商店街」シリーズの完結編ということで、これまでの巻のメインキャラクターたちが総出演で、まるでカーテンコールのようでした。実は私は『歯科医の憂鬱』以外、これまでの巻は読んでいないのですが、これを機会に手に取ってみようかと思います。

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