行動することが生きることである―生き方についての343の知恵 (集英社文庫) 行動することが生きることである―生き方についての343の知恵 (集英社文庫)
宇野 千代   集英社   集英社  
会いたかったなあ
 文章に人柄が滲み出ていて、何もかも含めてかわいい人だなあって思ってしまいました。
 最近は読めるようになったのですが、高校生のころよく生きる知恵とか元気になれる本みたいな本を読むたび、読んだその日は元気になるのに、次の日の朝になると何故かひどく落ち込み、こういう本から自然と遠ざかっていました。この本を読んでいたら違っていただろうなって思いました。読むものとして楽しいし、文中のエッセイも小説も言葉がすとんと心に落ちる。自分が高校生のころ、ご存命のうちに読みたかったです。
「行動することが生きることである」
もう、この言葉に尽きるのではないでしょうか。

私は自分を変えたい、変えたいと思い、あらゆる自己啓発本を読んできました。
しかし、いくら本を読んでも頭でっかちになるだけで、書かれていることを実践しても長続きした試しがありませんでした。余計なものを詰め込みすぎていました。

この本に書かれていることは、タイトルの通り単純明快。ですが、鋭く人生の真理を突いているのではないでしょうか?

ある人が言っていました。「寝ている間は死んでいるのと同じ」だと。
この言葉からも、「生きるとは行動すること」というのが理解できると思います。

すてき!
必要なのは、考えと行動が常に同時であるということ、
飛び込むための「勇気」や「決意」すら入り込む隙はないくらい
ただただ「行動すること」なのです。
そうすることで生きるうえで見えなくていい部分は密やかになり
必要な部分が浮き出されてくるのだなと感じました。

波乱で突拍子もない彼女の生き方は
私の目からみてももちろんそうなのであるけれど
とても近くて実現可能な一番簡単なやり方にみえました。
そして誰にとってもきっと、彼女のように行動することが
一番簡単で一番楽しいように思えます。
いや、すでに誰もがそうしていて
ただ気付いていないだけなのかもしれない・・・
これはいわば人生の真理なのかなと思わせてくれる一冊でした。

潔さ、明快さ、賢さ、強さ、そういう社会性は全て
行動すればきちんと付いてくるもので
うだうだと考えるものではなく、
また思慮深さ、優しさ、真面目さ、そういった内面の深さは
体を動かしながらでも充分に深められるものなのだなと
私に確信を与えてくれました。
前向き、幸せな気持ちになれる本です。
宇野千代…

名前は聞いたことがあるけど、どんな人か分からなかったので興味本意で購入してみました。

読んでみたら、彼女の前向きさに感心させられっぱなしでした。人から見れば、大変な状況にあるときでも、自分は幸せだなぁと思える強さ。全てをポジティブに変換出来る人間としての大きさ。ただただ脱帽です。
この本を読んでいたら、シェイクスピアの『世の中には幸も不幸もない。ただ考え方でどうにもなるのだ。』という言葉と宇野千代さんの言葉が重なりました。やっぱり何か卓越した能力を持ってる人は共通したものの考え方をしてるんだなぁと、勝手に納得してしまいました。

あと宇野千代さんの年齢を重ねても、お洒落心と恋心を忘れないってところにも共感がもてました。こういう年のとり方をしたいなぁと思いました。

とても考え方が前向きになる本です。ぜひ、おすすめします。
気持ちが楽になった
東郷青児等との4度の結婚と離婚など、波乱万丈の人生を送ってきた作者
だから言える言葉がずらり。

ちょうど私は自分の研究に身が入らず悩んでいる時期だったが、宇野さんの
「作家も書けないことがある。その時はひたすら机に向かい続けるしかない。
そうしているうちに、次第に書けるようになる」という文章を読み、一気に
気持ちが楽になった。

「机に向かう気力が出ない」じゃなく、「気力が出るまでとにかく毎日机に
向かってみる」という発想の転換。 翌日から私は机にとにかく座るように
しはじめたが、その途端、すっと気持ちが楽になり研究に取りかかる事が
出来た。 本に書かれた1つの言葉でここまで救われた事って今まで無い。

人生の大先輩からの言葉だからこそ、素直に入ってくる何かがある。


生きて行く私 (角川文庫) 生きて行く私 (角川文庫)
宇野 千代   角川書店   角川書店  
いろいろな話
宇野千代は名前は有名で、その話はいろいろなドラマにもなっていると思う。
本を読んだことがあるかどうかは記憶が定かでない。
こんな奔放な人生を歩んだ人が日本にいたことを誇らしく思う。
薄墨の桜を蘇生させる話は、行動力を物語っている。
誰か、一人行動力のある人がいないと、社会は結局動かないのだと。

波乱万丈の人生
明治、大正、昭和、平成と生き抜いた作家、宇野千代さんの波乱万丈の自伝。
この人はすごいね。何がすごいって、思ったらまっしぐら、行動せずにはいられない。朝、テレビを見ていると青森の五戸で、おばあちゃんが温泉を発見したことについて放映されていた。この話を見たとき、宇野さんはたちまち身支度をして山口から新幹線に乗って、上野で乗り換え青森まで行ってしまうのである。
これはなかなか真似出来ることではないが、本書を読むと行動を起こすことの重要性を感じる。
他にも、『生きて行く私』には上手に生きるためのエッセンスが詰まっているように思う。
尾崎士郎、室生犀星、川端康成、梶井基次郎、谷崎潤一郎、山本陽子さん、徹子の部屋、瀬戸内晴美(寂聴)さんとのエピソードなども興味深い。
本書で一番素敵に描かれている人は宇野千代さんのお母さん リュウさんではないかと思ったが、それは多分、千代さんに対して最もよくしてくれた人なのだからだろう。
本書は、文庫で5ページずつ話が分かれているので、持ち運んでちょっとした時間に読むのもいいだろう。
・・・・・呆然
 「85歳の人が書いた」という事実以外には宇野千代に関する一切の予備知識がない状態でこれを読んで、仰天。梶井基次郎・川端康成・室生犀星・萩原朔太郎など、作品しか知らない有名人が出るわ出るわ。「情死について書けないから経験者の話を聞こう」と未遂直後の東郷青児を訪ねていってそのまま結婚してしまったとか、呆然とするエピソードが延々と続く。「破天荒」という言葉が似合うスケールの大きな自叙伝。85歳でこれだけの文章を書けることにも驚嘆した。
 実際に関係のあった人々はものすごい苦労をしただろうけど、文章からは「・・・もしかしたら意外とこの人を憎んでなかったのかもしれない」と思わせるような天真爛漫さも感じる。
 新聞連載だったようで、文庫本では5ページごとに区切られており、忙しい人も気軽に読めそう。生き方には賛否両論があると思うけど、こうしたとんでもない人生を知るというのは、それだけで貴重と思う。
花咲婆さんの、罪深い(?)人生の記録
一読後、鴉が空を翔ぶように、あるがままに生きた著者の純粋さ、飾り気のなさに、感動すら覚えた。思いつくまま何でも行動に移すそのバイタリティは日本人離れしており、ある意味、とても清清しいとさえ言える。私も含め、世の多くの人々は、このようなパワーは持ち合わせていないのではないか。

「花咲婆さんになりたい」という章がある。「私はいつでも、風呂から上がると、ちょっとの間、鏡の前に立って、自分の裸の体を見る。」と始まり、「私はもう、花咲婆さんになり切っている。」と結ぶ、ヒューモラスなその一章は、読むだけで気持ちに明かりがさしてくる。晩年の著者は、きっと、周りの人々を幸福な気分にさせる存在だったのだ、と想像する。

しかし、遠い昔彼女は、いとこでもあった最初の良人(おっと)を札幌の地に捨て、何も告げずに尾崎士郎のもとに去った。良人は暴力を振るったわけでも、別の女に走ったわけでもなく、おそらく善良な人であったろうに、彼に連絡を一切取らぬまま、彼女が北海道に戻ってくることはなかった。

一見、読んでいて楽しくなる書ではある。しかし、他人がどう思うか、を一切気にせず、自分の思うままに突っ走った彼女の生き方に思いを馳せるとき、その陰で傷ついた人も少なからずいたのではないか、と思い、少し複雑な気分だ。
蝶の陰で泣いたひとたち。
「桜の着物のひと」という認識しかなかった宇野千代さん。
この本を読んで、スキャンダラスな人生を生きた女流作家だと知りました。

文章は勢いがあり、一気に読めます。事実に裏打ちされた強さ。
登場する名前は今でも著名な作家や業界人。

今の男性とはっきり別れることもせず、次の男性へと移っていく様は蝶のよう、といえば聞こえは良いですが、捨てられた男性やその身内にしてみれば、常軌を逸した行動としか見えないでしょう。
登場人物名が実名で登場することも、興味本位で見れば面白いことですが、露悪的でもあります。

特に著者が自分の魂と肉のルーツとして挙げている父について、あまり綺麗でない死に様を世間に繰り返し公表することが父に対する愛だとは見えません。
綺麗な桜の陰に、著者の心の泥を見たような気さえします。


幸福は幸福を呼ぶ―人生の叡知235篇 (集英社文庫) 幸福は幸福を呼ぶ―人生の叡知235篇 (集英社文庫)
宇野 千代   集英社   集英社  
最高に好きな本です。
まず、生き方がすごいです。
人生に対する姿勢がかっこいい!
経験が違います。だから、言葉の重みも違います。
文体も好きです。このリズムと力強さに惹かれます。加えて面白いです。

他にもたくさん本を書いておられますが、この本は特に読みやすいです。
宇野千代さんの哲学のエッセンスが詰まっています。
表紙も美しいです。

宇野千代さんは日本女性の誇りですね。





絶対オススメ
これを書いた方が、すっごく何不自由なく育った方だったら
反感も持ったことでしょう。
でも、書いている方が宇野千代さん。
4度の結婚と離婚、逃げるように故郷を去り、
睡眠薬を飲んで眠り続けたこともあり、書けないスランプに陥ったことも。
借金取りに追われたり、彼女自身
「泥棒と人殺し以外は何でもした」と仰るほど波乱万丈な日々だったと
思うのですが、本を読む限りあまりそういう印象は受けません。
ひたすら明るく、ひたすら前向きで、
とても癒され、慰められます。
書いてらっしゃる当時は70代なのですが、
「70代の方がこうなんだから、私も頑張ろう!」と
自分に対して発破をかける手段にもなります。

文庫本になって、どこでも携帯できるし、どこを読んでも力が出ます。

是非オススメしたいです。
意志力や言葉が引き出す幸福
幸せ不幸せは紙一重、思い込みや固定観念を取り払おう!心をまっさらにして日常のさまざまな物事に目や耳を傾けてみよう!
著者独自の知恵がつまった、読者を幸福へと導くエッセイ。心のこもった温かい手紙のような一冊です。
お守りにしています
日々の生活で路頭に迷ったとき、躓いたとき、
この本をバッグから取り出して適当にページをめくって読みます。
それだけで足を這い上がらせて、困難にまい進することができます。
やがて、自分が幸せであると実感できます。
世界一好きな本です。
ステキで幸せになるための知恵!
宇野千代さんの日々の習慣は見習いたいものあります。
読んでて何箇所も、メモしておきたい名言がちりばめられています。
95歳という高齢にも関わらず、前向きで明るい生き方には感銘です。
波乱万丈だけど、こんな生き方もいいかも!って思えます。
心のバイブルに、枕元のお供に、ぜひオススメです。

恋愛作法―愛についての448の断章 (集英社文庫) 恋愛作法―愛についての448の断章 (集英社文庫)
宇野 千代   集英社   集英社  
恋の先輩
恋多き女性、宇野千代の恋愛感についての本です。彼女の優しい言葉が心に響いてきます。女性はおしゃれ心を失ったらだめ!自分が分かれたいと思っているときは、あちらもそう思っているもの、浮気されたらむちゃくちゃ泣いて相手がもう浮気したくないくらい怒りなさい、など「ほーー、さすが恋多き女性だなーー」と思わせる説得力のあるアドバイスが満載です。
思い切りのよさ
宇野千代さんの恋愛遍歴とその生涯の恋愛の中で学ばれたさまざまな
事が描かれています。

宇野さんの潔い生き方は拍手を送りたいと思いました。
こんな風に生きるのは大変な勇気と情熱が必要だと思います。

「自分に自信をもってね。」と宇野さんは若い女性を見ると
そう伝えたくなるそうですが、お会いしていなくとも

そう言ってもらえたような気がします。


宇野千代 女の一生 (とんぼの本) 宇野千代 女の一生 (とんぼの本)
宇野 千代   新潮社   新潮社  
時代の最先端をいった人
お千代さんの所有の着物や小物を中心に撮影され、
「スタイル」の表紙や、ご自身が残された作品を
掲載し、彼女の人生をつづっているほぼカラー写真で
構成されている作品です。

お千代さんの性格や人生観、恋愛観においても
彼女は早く生まれすぎたのかもしれません。だから
3度の結婚や教師時代に起こした事件で矢面にだされた
ことも多い。しかしそのことを悔やんではいません。
戦前、戦後の「スタイル」で市民に活気を与えたのは
功績はすばらしいものです。
非難されることも多かったでしょうが、それでも一生懸命
生きた証がここにあります。

今でも桜を見るとお千代さんがまだどこかにいらっしゃるような
気がします。

素敵な本です。
宇野千代さんの本が大好きでいろいろ読んでいます。
これはその中でも「ビジュアルブック」とでも言うべき本。

以前、平凡社の雑誌「太陽」で、
宇野千代さんの特集がされていたのですが、
その時と写真や記事の内容がかぶるものが多いです。

ただ私の場合、「太陽」を散逸してしまったので
今回、この本と出会えたのはとてもうれしかったです。

宇野千代さんの骨董、着物、
家の様子、本の装丁、
すべてが素晴らしくうっとりします。
また、宇野千代さんの美しいこと。

見惚れること請け合いです。

目の保養にもなりますし、
「幸福教」の教えを垣間見ることもできます。

また、宇野千代さんのお墓や生家などの
情報もあり、ぜひ行ってみようと思いました。

サイズも「太陽」と比べれば半分くらいの
サイズでとてもオススメです。
あこがれました
あまり宇野千代さんのことは知らなかったのですが、フリーの雑誌にのっていたので
読んでみました。こんな時代に素敵な生き方をした女性がいたのにびっくりしました。

おはん (新潮文庫) おはん (新潮文庫)
宇野 千代   新潮社   新潮社  
自己弁護に明け暮れる人生
昭和の古典的名作と称される作品です。
情けなく、移ろい易く、浅ましく、甲斐性がなく、自己弁護に長けた男をここまで書き上げた作品を、他に読んだことがありません。あくまで私の読書人生の中でのことですが。

何度読み返しても、男の情けなさが哀しくなります。私自身の胸に手を当ててみると、かつて自己弁護して何の解決ももたらさなかった事例が次々に思い浮かんできます。身に覚えのあることなので、男の弱さを糾弾する資格は私にはありません。ただただ、自分可愛さに問題を先送りすることの深刻さが身につまされます。

おはんの手紙は感動的です。こんな手紙を受け取ったら、心機一転改心したいと思うだろうなあ。作品では、男が改心できないであろうことを示唆します。おはんが強い人間へ変貌する一方、容易には変われない人間もあるということを知らしめる作品ではないでしょうか。

幸福の言葉 幸福の言葉
宇野 千代   海竜社   海竜社  
亡くなった祖母がよく読んでいました。
友の影響の本。

最初はうちの祖母の誕生日プレゼントの一つに買ってあげたのですが、今年の春に永眠したので、今は私が祖母のつけた折り目や栞の箇所などを辿りながら何度も読み返しています。

おしゃれは礼儀であると宇野さんは書いていらっしゃいます。しかもそのおしゃれは金を使った豪奢なものではなく、心をつくしたものでなければならないとも。

素敵です。

さらに最後の年表には恋愛遍歴とも言うべき同姓・結婚・離婚・再婚の記録がすべて掲載されていて愛多き人だったんだなあと改めて知りました。

年を重ねても人を愛することを忘れず、愛に満ち溢れていた宇野さんのお人柄がしのばれます。

彼女の料理本も好きです。
宇野千代さんのファンなら。
宇野千代さんの小説よりも「幸福教」などとも呼ばれている
エッセイの方をよく読んでいる、宇野千代さんのファンです。
彼女の本、特にエッセイを大体読んでいる方だったら
購入する必要がないかも知れません。
だって、みんなどこかで見たような言葉ばかりなのだもの。

表紙の桜の花びらと、「幸福の言葉」という題名のホログラムに

やられて、購入してしまいましたが、
一ページに下手したら、言葉一行。

だったら、文庫本を2冊ほど購入したほうがいいかな?と
思いました。
かがやきながら
長寿を全うした宇野千代さんの、
崩れなかったどこまでも前向きな姿勢、
仕事に打ち込む姿、数々の恋愛、
それを裏付ける心の持ち方をひしひしと感じることができる1冊です。

年を重ねることを悲観的に捉えず、
また人との出会いや別れも正面から受け入れ、過ごしていく。
生きている時間の上で、さまざまに悩み、傷つき、
生きることに不器用になっていたり、
臆病になっている人の背中を押してくれます。

素直であること、女として、人として生きること、
好きなことに打ち込むことのすばらしさ、
いつまでもお洒落を忘れない感覚、
彼女の生き方や姿勢に学ぶことは多くあります。
生きている限り、かがやきながらいられること
やそうある大切さを教えてくれます。

装丁も和の慎ましさ、凛々しさを思わせるデザインで、
宇野千代さんらしい雰囲気を感じさせます。

自分の生き方に迷いがある方、
女性としてどう生きていけばいいのか考えている方、
少し元気がない方にもお奨めです。
また、男の方でも、こういう女性がいたということに
格好よさを感じられると思います。

心の中に風が吹き抜けるように、元気づけられる、
しかし深遠さのある1冊です。


宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても 宇野千代きもの手帖―お洒落しゃれても
宇野 千代   二見書房   二見書房  
お洒落は生きている証し
「宇野千代 きもの手帖」のなかに、『お洒落は生きている証し』というのがある。

・・・お洒落は見てくれだけをよくすることから始まって、何か、これまでになかったものを考え出す、原動力になることがある、と思うのです。
・・・「お洒落をしよう」という意欲が、そのまま、生きているということの証拠だからです。
とファッションに無関心でいることを自慢するフェミな人々をばっさり斬ってしまいます。

宇野千代のデザインした着物の写真を見る。おはしょり無しのボディコンシャス、二寸にも満たない細帯。 それはディオール、カルダンの、あの時代ならではのぶっ飛んだ過去の遺物に感じられるかもしれない。

けれど「どうやったら着物をカッコよく着られるか」、いつだってそれが問題なのです。
江戸、明治、大正、昭和、平成・・・モノの無い時代でも、海外文化に取ってかわられようとする時代でも日本のお洒落心は途絶えることなく、着物文化はたくさんの人の手垢を付けられて変化してきたんやなぁ、とこの本を読んで感心してしまいました。

洋服ばっかりの戦後において、じゃあ着物も洋服感覚で、とデザインされたさまざまな宇野千代の着物たち。あの襦袢のように細かい柄の小紋や、無地感覚の洒落着、昼間に着られるようなデザイン浴衣など、今では安価な和装アイテムのメインストリームになっている。
いつの時代でも「女と着物は生きている」と思える一冊。

先見の明
50年前に書かれたものとは思えないくらい、新鮮です。
現代の着物趣味のことを早くもキャッチしていて、半襟で
おしゃれを楽しむようになるだろうとか、地味な着物に
帯や帯揚げで個性を発揮するであろうなど、今、生きていて
それを見ているかのようなエッセイです。

さすがにご自分でも『きものの店』をやっていらっしゃった
だけのことはあります。
しかも写真はモノクロですが、ご自身の着物姿もすごく粋な
感じで、とても昔の方とは思えません。
着物好きには必読の一冊です。

私の作ったお惣菜 (集英社文庫) 私の作ったお惣菜 (集英社文庫)
宇野 千代   集英社   集英社  

私の長生き料理 (集英社文庫) 私の長生き料理 (集英社文庫)
宇野 千代   集英社   集英社  
器も素敵です
多分、以前にムックの形で出版されたものが今回文庫本になったんだと
思います。ムックではちょっと高かったので買うのをためらって
いましたが、文庫本なので購入。
大体、お料理→カラーページ、エッセイ→白黒 という感じで、
白黒のページに作り方は大変あっさり書かれています。
初心者の方とかお料理の作り方をちゃんと知りたい!と思われている
方には不向きな本だと思います。

しかし、この本には95歳の宇野千代さんが出ていらして、
骨董と思われる素敵な器に、どちらかといえば和食テイストの
お料理が盛られています。

文章はどこまでも前向きですし、カラー写真のお料理もきれいで、
日々の料理作りの参考になります。

お料理の本も文庫本でどんどん安くしてほしいなあ、と
思います。そうすればもっと買う人も増えるんじゃないですかねえ。
地味なんだけど、本当においしい
著名な作家のレシピだけにクラシックな日本の家庭料理かな、と身構えたがさにあらず。普通に作れるけど、アイデアのある料理があって参考になった。

一番のおすすめは「うなぎ入り焼き飯」。うなぎとご飯をにんにく味に炒めてしそとあえていただくのだが、普通のうなぎに飽きた時にとてもいい。安い中国産のうなぎで十分だし。冷めてもおいしい。

しらすおろし丼など、なんでもないんだけど、今までやってみたことがなかったようなものもある。宇野さんの説明を読むと長生きする人はパワーがあるなぁと感じる。少しずつ、全部のレシピを作ってみたい。


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