夜ごと蜜は滴りて (リンクスロマンス) 夜ごと蜜は滴りて (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  
閉じた世界
今まで出会ったBL小説の中でも一番愛しくて、一番何度も読み返している作品です。
傲慢で高慢な美貌の麗人、清澗寺家和貴。
柔和さと非道さの二面性を持つ議員秘書、深沢直巳。
翻弄しているつもりで翻弄されており、縛り付けているつもりで縛り付けられている。
恋とも愛ともつかない濃厚な駆け引きの繰り返しと、その間の和貴の心情の変化、そして彼の壊れそうな程の儚さと美しさが花開いた時には、すっかり虜になっていました。

被虐と嗜虐という性癖。
この二人の間にあるのは最早、愛と言うよりも崇拝の域であるのではと思います。
調教され膝を折る、いけない快感
いっそすがすがしいくらい直球な昼ドラもの。
舞台は大正時代、没落華族の次男が主人公です。
その美貌で社交界を賑わせ、享楽的な生き方をしている高慢な和貴が、自分の意
のままになると思っていた男・深沢に辱められて調教され、次第に彼への愛に気
付くというお話。和貴の後ろ向きで自虐的な思いがとても痛々しく切ないです。

体に教え込まれた快感と支配される喜びに打ち震え、プライドの高い和貴が屈服
してゆく様子がとても見事で、まさにタイトル通り濃厚な「蜜が滴って」います。
ただ、深沢が何を考えているのか理解できず、どうしてあのような行動を取った
のかが見えにくい気がします。(彼が変態だと思えば納得できるのですが)
また、和貴視点で書かれていることもあり、ドM仕様になっているとの印象を受け
ました。私はどちらかというとSなので、やりたい放題な深沢の鬼畜ぶりにむかつ
いた箇所もいくつかありました。

何はともあれ重厚な文章で綴られる熟れて爛れた愛欲滴るお話は絶品です。
何度でも読み返したい、かなりお気に入りの一冊です。
不思議な後読感
和貴の深沢を思う心情が痛々しく、途中一旦本を閉じてしまいました。
没落寸前の旧家の柵を兄に代わり、支えてきた和貴に深沢の愛情は甘く優しいものではないにしろ、固執した独占欲とゆう形で翻弄していく様が実に良かったです。和貴が妖艶な美しさを身に着けていく過程もたまらなく綺麗に書かれていましたし。本当にいい作品でした。今月末発売のドラマCDが楽しみです。
ビバ!調教!
清澗寺家シリーズの第二弾です。今回は次男の話ですが、第一弾の長男の話を読んでいたほうが話しに入り込みやすいと思います。次男和貴が何故家を憎み、淫蕩な生活を送り続けたのか。和貴の本当の思いが見えてきたとき、私も和貴の可愛さにかなりツボを押されました。作者が「調教がメイン」と言っていただけあり、かなり濃いシーンがたくさんありますが、そのぶん愛もたっぷりです!こういう愛もいいかなぁと思ってしまいました。ちなみに、この本の番外編が次巻「切なさは夜の媚薬」に収録されています。
悪い男。
本当に悪い男に愛されたらどうなってしまうのか。
答えはこの中にあるような気がします。

罪の褥も濡れる夜 (リンクスロマンス) 罪の褥も濡れる夜 (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス   円陣 闇丸  
悪魔のような天使
清澗寺家シリーズ、親世代のお話です。
ある意味、このシリーズの根源的な2人の登場です。
個人的にはかなり好きかなぁ。
ドロドロしてるのに、根本は甘いです。

淫乱だけどかなりの清純派・冬貴とがっちがちに頭の硬い・伏見。
根本が違っている2人だから、いつまでもすれ違って間違って独りよがりで、それに加えて2人とも肝心なことが言えないタイプで。

実は相当ストレートだと思う冬貴なんだけど、実際にはこの純情は見えないよなぁって感じ。
だいたいの人は1つじゃなくて、いくつか(たくさん)の大切なモノ(ヒト)があると思うんだけど、冬貴はそうじゃないんだね。
他は本当にどうでもいいの。体は器。あっても、なくてもいい。

伏見の器が大きくなる・周りがちゃんと見える大人になることによって、やっと幸せ?を得られる2人なんだなぁと思いました。

相当ラブラブなんだけどね。これは(この世界にいたら)誰もラブラブだってわからないよなぁと思いました。(笑)

子供たちがある程度成人した今、彼らはやっと幸せなんじゃないかな。
そうか、今までのシリーズは隠れ2人の蜜月なんだ、と思いました。(笑)

満腹
近親相姦・淫乱・謀略の波状攻撃、ドロドロズッシリパラダイス!ブラボー!
異常な世界をすごく生真面目に書いてあります。いつもながらエライです、優等生の仕事です。だから前振りで期待していたよりも冬貴はブッチギレてないのね、と感じるのです。
読みどころはいじらしく右往左往する伏見の頑張る姿。政治的背景など調べ始めるとはまってしまい、その辺りを描くほうが面白くなっている作者の感じがみてとれます。
一読目、私はHシーンをとばして読みました。だってせっかくの仰々しい文章が、そこだけ語法がずれてるんだもん、邪魔なんだもん…ごめんなさぁい。
ちゃんとした、よくできた小説です。読み応えあります。こんなにちゃんとしていると、もはやBLとはいえないかもね。
耽美だけど・・・
明治、大正時代の没落華族、美貌で退廃的なヒロイン(?)、古い血の因習、設定はすべて昔の耽美小説風ですが、やはりボーイズラブでした。シリーズ3作を読んで垣間見えた冬貴の姿から、もっと暗く重く深い話を期待していただけに、ちょっとあっさりかしら?という感じ。冬貴が特別な環境の中で育ったのも美貌なのも淫乱なのも、すべて静澗寺家の血のなせるわざなのです・・・。
魔物と好青年
第四弾を読むに当たり「冬貴」に対し、厳粛な中にも神秘が漂う!そんな生い立ちをものすごく期待したんです。
そして魔性の女(男)の雰囲気を充分に味わうことが出来ました。が・・・欲を言うと少し物足りなさを感じてしまいました。
期待しすぎたせいかな?
息子達のお話の中で、ほんの少しだけ見せてくれたあの姿!とても妖艶でした。

そして若き日の伏見義康・・・
既刊三作品の中にも登場してくれました小父様!!決して良い印象は受けなかったのですが・・・それが意外と
好青年であり、国を動かすほどの才覚者でもあったんですね。知りませんでした。
今までの見方を変えようと思います。
読み応え有り

伏見と冬貴、二人が出会う雪の中の美しく幻想的な場面に始まり、
どろどろ暗くなかなか抜け出すことの出来ない長い年月を和泉氏が大変丁寧に描いている。
読み終えるにはいつもの倍の時間を要しましたが、清澗寺家に対し抱いていた謎や疑問がこの一冊でかなり解消されました。
私としては「冬貴」を分かりたくて、しっかりと活字を追い納得しながら読み進んだ・・・そんな感じ。
重苦しく眉を顰めるシーンも多いが、綺麗な挿絵が良い緩衝材になってくれてとても良かった。
それにしても清澗寺家、・・・恐るべし・・・・・




紅楼の夜に罪を咬む (リンクスロマンス) 紅楼の夜に罪を咬む (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  
和貴の話の方が…
番外編と言うだけあって、いつもとは些か異なる雰囲気が…。鬼の憲兵浅野がまさか軍を捨てるとは夢にも思いませんでしたね。ま、浅野が人間らしくなっていくのは喜ばしい限りです。国貴たちのその後ももっと詳しく知りたいですね。 シリーズを通して思うのですが、和貴は何かいつも可哀相です。家の負の部分を全て背負わされているようで…。損な役回りと言いますか…。国貴は鮮烈である部分、或意味とても残酷な気がします。彼が自ら選び取った道は(それはそれで良いのですが…)、結局弟妹たちに負の全てを背負わせたのではないですか?まァ恋は思案の外…ではありますが…。和貴がやはり可哀相だなァ…。いっそのこと冬貴ぐらい壊れきっていれば、何の悩みもないのでしょうが。シリーズ最初の国貴の話の時は結構彼の事気に入ってたんですが、次第に和貴の方に思い入れが深くなってしまいました。あの健気さと脆さにやられたんだろうか?
第二シリーズも期待したいです。円陣闇丸さんのイラストも楽しみにしています。
はかどらない・・・
上海・昭和初期・抗日運動・・・小難しい時代背景 そして場所。そんな物語は勿論漢字のオンパレードです。
解説めいた文章と、たいした展開もない前半で、楽しむ以前に どうにも興味が沸き起こらず、読むのがすっかり面倒に・・・。
当シリーズは全巻読んでいるのだが、、、どうもコレは・・・。

中盤で色っぽい話もやっと登場するのだが、結局はお互いの立場上、どんなときも敵同士。
どちらも己の目的のみが最優先で、実は共に惹かれていても表に出さず、身体は繋ぐがやはり敵・・・。
仲間が死んだり、家族の愛を知らなかったり、寂しくて気の毒な人があまりに多く・・・重苦しい。
辛気臭く、貧乏臭く、陰気で結構くどくて複雑なので 読み進むのにかなりの忍耐が必要でした。
大人の恋愛
大好きなシリーズなのでワクワクしながら読みました。
特に浅野は好きなキャラだったので、またまた読めて嬉しかったです。
ただ期待してたよりアッサリ感があって星4つです。浅野のねちっこいところが好きなので・・・

和貴編も切ないけれど相変わらずラブに溢れていて、小父様も出てくるし大満足させて頂きました。
円陣さんのイラストも益々麗しくて、とにかく本編の続きが読みたくなる一冊です。

現在と過去と
表題作は番外編の扱いなのでしょうか?昭和初期の上海のお話です。
このシリーズはすべて読んでいることもあり、懐かしいキャラが出てきたり、非常に楽しめました。第一部が次で終了、第二部になるようですが、第二部は上海のお話なのだろうかと、今回の展開で思いました。
自分は、実は後半に収録されていた短編が好きです。シリーズ2冊めの主人公の幼い頃のお話です。報われない兄への思慕が泣けました。
いつも通り色っぽいお話で、楽しめました。

雛鳥は愛で孵る (リンクスロマンス) 雛鳥は愛で孵る (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  

雪華は愛で蕩ける (リンクスロマンス) 雪華は愛で蕩ける (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  

月宮を乱す虎―神獣異聞 (リンクスロマンス) 月宮を乱す虎―神獣異聞 (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  

せつなさは夜の媚薬 (リンクスロマンス) せつなさは夜の媚薬 (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス   円陣 闇丸  
やはり三男も清澗寺の一員でした
シリーズの三弾目ですが、このシリーズは面白く拝見しています。一番普通っぽかった三男道貴もやはり清澗寺一族の一員だったんですねぇ。この一族は皆心の奥底に非常に熱いものを秘めています。それぞれ少しずつ形を変えてはいますけど。シリーズ第四弾ではっきり出て来ますが、私は結構父の冬貴が好きです。かなり難しいキャラクターではありますが…。彼はただ言葉にしないだけなんですよね。だからその内面を読み取るのは非常に難しいですが。カップル的には余り好きじゃないのが次男和貴と深沢の二人かなァ。私的にはちょっと好みじゃないと言うか理解し難いと言うか…。鬼畜物嫌いなんですよねぇ。深沢のような愛し方をする男は嫌いですね。相手をわざわざ脆くすることを狙うような人間は反吐が出そう。仮にも和貴は男性なんですから…どこか間違っているとしか思えない。私BL作品で片方を女性的に扱ったり、女性的に描かれたりするのって余り好みじゃないので…。和貴のプライドのなさも余り好みじゃないなァ。どちらかと言うとツンデレタイプの方が好きかなァ、と。ましてや清澗寺家は華族なんだからよりプライドは大事にして欲しい気がする。例え心は脆くとも、必死で突っ張っているようなタイプの方が良い。冬貴ほどのマイペースさがあった方がまだ好きです。男性家族は既にそれぞれカップリングを決めていますが、鞠子ちゃんのことが気になります。彼女には幸せになって欲しい。全員書き終えてしまったら、このシリーズはもう終わりなのでしょうか?彼等のその後も見てみたいけど…。円陣闇丸さんのイラストはこのシリーズには本当にぴったり。
面白かったです
シリーズも3作目。この作家さんの思い入れと執着を感じます。
他の作品に比べて内容も濃いです。本編の主人公を好きな声優さんが
演じていることもあり、脳内変換しながら読んで萌えました。
円陣先生のイラストがきれいで印象深いです。このイラストなしには
語れない作品でしょう。次回作も楽しみです。
清澗寺シリーズ第3弾!
清澗寺の三男坊が主人公。長兄・次兄に比べて「天真爛漫」でスッキリとしたハッピーエンドですね。次兄のその後も続編で書かれてあり、「悩める鬼畜」の深沢に駄々をこねる次兄・和貴が可愛いのです。これだけでも楽しめますが長兄の「この罪~」次兄の「夜ごと~」を読んでおくと話の流れがつかめてもっと楽しめること請け合います!
清澗寺シリーズ第3弾!
清澗寺の三男坊が主人公。長兄・次兄の時に比べて優しい(軽い?)内容です。三番目は天真爛漫系が一番ですね(笑)次兄のその後も続編で書かれており、「悩める鬼畜」の深沢が可愛いです。これだけでも楽しめますが、長兄の「この罪~」と次兄の「夜ごと~」も読んでおくと流れが解って楽しいですよ。
清澗寺シリーズ第3弾!
清澗寺の三男坊が主人公です。長兄・次兄の時と違って優しい(軽い?)内容となってます。やっぱり三番目は天真爛漫系が一番です(笑)次兄のその後も続編で入っていて、深沢の「悩める鬼畜」ぶりが可愛いです。これだけでも楽しめますが、長兄の「この罪~」・次兄の「夜ごと~」を読んでおけば作品の流れが楽しめますね。

花を秘する龍―神獣異聞 (リンクスロマンス) 花を秘する龍―神獣異聞 (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  
中華浪漫にうっとりです。
無国籍風中華ファンタジーなので、時代も分からないし漢字もいっぱいですが、
結構面白くて読みやすかったです。

旅商人の攻めが凄くカッコいいです。

作者さんの今までの攻めと一味違った感じなんですが、ワイルドだけど優しくて
イイ男です。

受けの少年の雪花がいじらしくて、また可愛い。

突っ張ってるんだけど、根っこが素直な感じで。

和泉先生の作品は、いつも新鮮な驚きがあって楽しんでいます。

これからも、このシリーズは出るみたいなので期待しています。

この罪深き夜に (リンクスロマンス) この罪深き夜に (リンクスロマンス)
和泉 桂   幻冬舎コミックス   幻冬舎コミックス  
攻めが敬語なのが萌え
社会主義者の政治犯×華族出の軍人
受けが身分が高く、高潔な人なので萌えます。クールビューティ好きの方にはお勧めです。
途中で受けが当て馬といたすシーンがあるので、苦手な方はご注意。
次第に追いつめられてギリギリの状態の中愛が燃え上がる、ドラマティックな展開。
やっぱり受けが軍服だと萌えも十割増ですね。萌えました。
一途な愛。
清澗寺家シリーズにおいて、一番好きなカップルです。
ストイックな印象が残るのは、主人公二人が生真面目だからか。

長男・国貴は、父に代わって家を背負わねば・・・と軍人になる。
義務と責任にがんじがらめになっている彼にとって、幸せな記憶は、
幼い日に使用人の息子・遼一郎と遊んだ日々の思い出だった。
不幸な事故ゆえ、疎遠になった二人が再開した時、物語は動き始める。

「身分の差」が確実に存在した時代。
それゆえ、自分の選んだ信念の道を突き進むしかない遼一郎。
そんな彼を、何を犠牲にしても助けたい国貴。

そんな二人に絡んでくる浅野も、かっこいい。
どんな形でも、国貴の中に自分の影を残せたことで満足する男。
彼もまた、自分なりの信念のようなものを持っていそうで好きでした。
高潔な・・
斜陽を迎える華族の長男、清澗寺国貴は家名を守るため軍人として国に仕えながらも、
幼馴染の使用人・遼一郎の身を案じ、わが身を犠牲にしても彼の命を守ろうとします。
自分の命に代えても遼一郎の命を守りたい国貴、
愛する人のために信じる道を進む遼一郎、
歪んではいるが自らの意思を貫く浅野。
とても濃厚な(・・・!)話ですが、美しいイラストと相俟って
主人公2人の高潔な心に胸打たれます。
(冷徹な悪役の浅野も憎らしいけどいい男なのです・・!)
シリーズものなので続編が楽しみです。

甘い雫の満ちる夜 (SHYノベルス) 甘い雫の満ちる夜 (SHYノベルス)
和泉 桂   大洋図書   大洋図書  
お約束だけど
好きな人にはたまらないでしょう。
明治時代を舞台にした時代物で年の差、身分さもあり。
無垢で幼い受に色々教えるBL版シンデレラストーリーでもあります。
お約束で新鮮味はないのですが、
文章がとても読みやすく、二人が結ばれるまでが丁寧に描かれて、心理描写も上手い。
退屈を感じず、すらすら読めて読後感も良いです。

佐々さんの挿絵が、受のあどけない可愛さ、健気さを引き立ててるので
★ひとつプラスしちゃいます。
佐々さんの挿絵は本当に年の差ものに合いますね。ショタっ気がある私にはたまりません(笑)
鹿鳴館で浪漫はいかが?
鹿鳴館が華やかだった頃、和装から洋装に変わっていく浪漫が漂う世界、少年が一人の紳士と出会って・・・。今とは違う時代ものでしたが、主人公の心の移り変わり、そして、相手の紳士の溶けていく心というものが、読んでいて凄く伝わってきました。いつの時代も、恋は純真なもの、透き通っているものだと感じました。すんなり読めて、後味がとっても爽やかな感じのする1冊です。

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