萌黄色のハンカチーフ―杉原爽香三十五歳の春 (光文社文庫 あ 1-112) 萌黄色のハンカチーフ―杉原爽香三十五歳の春 (光文社文庫 あ 1-112)
赤川 次郎   光文社   光文社  
20周年
爽香は35歳になりました。
1作目から、もう20年経つんですね。
20周年おめでとうございます。
しかし、お祭り騒ぎとはいきません。爽香は、今回も大変な事件に
まきこまれていきます。
メインの事件の他にも、兄のトラブルに、またもや振り回されて
しまいます。
ですが、爽香のスーパーウーマンぶりは健在。

星をひとつ減らしたのは、大きな謎を残す終わり方だったこと。
続きものなので、謎を残して次回に繋ぐのはいいのですが、
ちょっとスッキリしなかったです。
1年間も待てない!

莢香は今日も大忙し
莢香も35歳になりました。
ラストでは、二世の誕生のニュースも。

それにしても、今回も忙しい物語です。
今までも忙しく事件が起こりましたが、今回は異常なくらい次々に事件が起きます。
公的にも、私的にも、そして事件にも、全く寝る暇もないほどの忙しさです。
それだけ小説の方は、テンポも良く、一気に楽しく読むことが出来ます。

一応、事件の方は何とか片付いたようなのですが、もっと大きなところの闇の力が徐々に莢香に迫ってくるようです。
警察もまともに動かないような強い力に耐えられるのでしょうか?
今までの所は、彼女の持つ広い人脈で何とか片付いていますが・・・。
今後は一層の困難が、彼女を襲いそうです。
家族への思い
1年に1冊出版され,登場人物も1つ歳をとります。
爽香は35歳になりました。

近年は,爽香の日常生活で起こる事件と,爽香の周りの人間が関わる殺人事件の2つの話しが平行し進んでいきます。
殺人事件は,一応の解決がつくものの,まだ明らかにならない大きな力が動いているようです。
今後の作品で鍵となっていくのでしょうか。

そして,キーワードは家族。
爽香が育ってきた家族。爽香が明男とつくった家族。
どちらの家族も爽香にとって大切なものです。そんな爽香の思いが伝わってきます。
裏社会と関わってく爽香
いつも通り事件に巻き込まれていく爽香なのだが、今回は底知れぬ気味の悪さが漂う。
とある殺人事件が起こった後、“何か”を探す連中に次々と襲われる爽香の周りの人々。
それは、今までのような私怨からのものとは違い、一般人の関わってはならない大きなものが背後で動いている様子。
しかし、それが何だかは最後まで明らかにされず、後味が悪くスッキリしない。
シリーズとして次作から明らかになるのかもしれないが、一年待つのはしんどいかも(苦笑)。
お馴染みのメンバーも登場するが、今回は皆様いささか活躍は少なめ?
とりあえず爽香は大活躍しているものの、どこか「杉原爽香シリーズらしくない」という印象を受けました。
最後に“おめでたい”お知らせも。
さて、来年はどうなっていることやら…?

記念写真 (角川文庫 あ 6-142) 記念写真 (角川文庫 あ 6-142)
赤川 次郎   角川グループパブリッシング   角川グループパブリッシング  

吸血鬼ブランドはお好き? (コバルト文庫 あ 1-31) 吸血鬼ブランドはお好き? (コバルト文庫 あ 1-31)
赤川 次郎   集英社   集英社  
出版社の意向?
シリーズも31作目になると、何か変えたくなるのでしょうか?
出版社の意志が強いようにも見えます。

先ず目に付くのが挿絵です。
いかにも若年層を狙った挿絵と言うことでしょうか?
いかにも少女漫画風になってしまいました。
特に違和感を覚えたのがクロロックです。急に年が若くなってしまって、中年のおじさんから青年になってしまいました。話の内容から言ってもちょっと変です。

この本には三編収められているのですが、間に挿絵が一杯入っていて、実質的な物語が短くなっているように思います。それだけ物語に捻りがなくなって、一本調子になってしまっています。

これも出版社の方針を反映してと言うことでしょうか?
残念です。
流されちゃったてことかな?
一作目から呼んでますが、今作もいい意味でのライトノベル赤川次郎風味という所。

皆さん、触れられてますが、イラストですよ、イラスト。比較するのはイラストレーターの方に申し訳ないですが今までの方が良かった。見慣れているのもあるだろうけど・・・歴史の重みですな。現イラストも作品ごとにこなれて味が出てくることを期待。

最近、このシリーズの話の展開がパターン化してる模様。前からその傾向はあったが、そこは赤川氏の筆力と作品のノスタルジックな力・ミステリーの底力で魅力を保ってたと思う。やっぱ、短編過ぎるのは考え物ですな。
26冊目の単行本です
 1981年(昭和56年)にスタートしたこのシリーズも26冊目になりました。今回からイラストが変わったので、驚きました。最初の1巻目から読んでいる人にとっては、受け入れません。クロロックの変わりようと橋口みどりは、細すぎです。あっさり読みやすいところは変わっていません。画像が無いのが残念です。
おとんイケメン……!
 この巻からイラストが変わり、びっくりしました。何しろ一巻からずっと読んでいるので……。一番すごかったのは、お父さんの変身ですね。「おとんイケメンや!」と(笑)。気のせいか、作品の雰囲気も違う気がしました。
 これの二つ前の本もそうでしたが、若干話が短めなのがちょっと残念。巻末のおまけのせいかも。
若い子向けに!?
ず〜っとこのシリーズは楽しみにしていたのだけれど、今回から
挿絵も変わり字が大きくなって行間も結構開いて全体的に短く?
なった感じがした。
内容的にも「え?もう終り!?」と、ちょっともの足りなかった。
若い層を狙ったのかもしれないけれど、結構ガッカリした。
挿絵も、余りの変わりようにちょっとついていけなかった。


桜色のハーフコート―杉原爽香、三十四歳の秋 (光文社文庫) 桜色のハーフコート―杉原爽香、三十四歳の秋 (光文社文庫)
赤川 次郎   光文社   光文社  
おなじみシリーズ最新刊。
主人公、杉原爽香が一年ずつ成長していく、おなじみのシリーズ。
登場したときは15歳だった爽香も、もう34歳このシリーズも20年目ということになる。
彼女が10代20代だったときは、あまりの無鉄砲さに
ドキドキはらはらして読んだものだけど、
最近は爽香もいくらか落ち着いてきたみたいな感じだなあー。


自分自身が事件に巻き込まれるというか解決すると言うより、
今回はいざ!というときに登場して解決を助けるような感じでした。
今回の事件に巻き込まれる怜ちゃんは、昔の爽香くらいの年。
この子が、色々な体験する様子が描かれているしね。



いつも私は彼女がおなじくらいの年のような気がして読んでいるんだけど、よく考えたらかなり年下なんだよね。

それだけ私の精神年齢が低いと言うことかぁ??

今回の事件は、家庭内の態度と外面が違うお父さん、と言うのが重要なポイント。

何だか、、、他人事とは思えないわ・・・ww



話はいつもながらテンポ良く、展開よく進んでいくので読みやすいです。 このシリーズが初めて、と言う方でも楽しめるとは思いますけど、

やっぱり15歳の時の事件・「若草色のポシェット」から順序よく読んでいくのがおすすめー。


苦労人
毎年1冊出版され,それとともに年月も1年過ぎていく。
本の登場人物と読者が同じ時間の流れで生きている。そこが最大の魅力です。

爽香は34歳になりました。
並行して進む2つの事件。それに爽香がどう関わっていくのかが見所です。

近年の事件は,爽香自身が事件の関係者というよりも,爽香の周りの人間が起こした事件について
爽香が解決を導いている内容になっています。
そのためか,爽香の苦労人ぶりが印象に残ります。
爽香が事件に巻き込まれ苦しむのはイヤなのですが,その出来事を通して成長していく爽香をみたいなと思います。
20年。莢香も34歳。
毎年9月のこの時期に刊行されるこのシリーズも、ついに20冊目になりました。毎年1歳づつ年をとってゆく主人公もついに34歳。
もう莢香も女の子ではありません。立派な女性です。ですから、彼女の役割も少しづつ変わってきたのでしょう。莢香は、相変わらず多くの人の相談に乗り、頼りにされています。そのために、彼女の携帯電話は鳴りっぱなしです。
そのせいなのかどうか解りませんが、彼女が直接動いて危険に立ち向かうということは、この本でも言葉の上では出てきますが、実際にはそういう場面は出てきません。その代わり、彼女の周りには多くの仲間が集まってきます。そして、みんなの力で事件を解決して行きます。
顔なじみの人たちもちょっとだけ出ていたりして、懐かしく思えたりします。
20年。いろんなことがありましたが、莢香は着実に成長しています。その姿が見られるだけでも、この1年間待った甲斐がありました。
今回は、内容的にも充実しています。
十分面白いです。
毎年登場人物が歳をとっていくシリーズです。年々登場人物が増えていくような感じがしますが、うまくカットしていたりほんの少しの登場で済ましています。だがやはり詰め込まれた感はありますね。ここ数年はいつ子供ができるのかが楽しみになっています。1年に1度の読み物として十分楽しめます。
見事なタイトルです!
シリーズ第20作
毎年1回9月に刊行される杉原爽香シリーズの待望の最新作です。
本シリーズは、現実の時間の流れに対応して、1年に1歳ずつ登場人物も成長していくという異色の作品です。つまり、第1作では、15歳だったわけです。

本作は、ヒロイン「爽香」が無断欠勤している部下の「宮本」を訪ね、爽香の中学時代の恩師「布子」が勤務する中学校の女子学生「怜」が関わる事件から物語がはじまります。その後、怜が出会ったある不思議なホームレスの男性とのかかわりを通し、物語は進んでいきます。

本作も今までの作品同様スピード感があり、とても読みやすいです。ですが、だからといって軽々しくなく、なかなか密度の濃い作品です。

読み終わった後に、「桜色のハーフコート」というタイトルにこめた作者の思いを感じました。今までの作品の中で、もっとも深いタイトルだと思います。

自分自身や周りの人々の様々な苦労を背負いながらも、凛としているヒロイン爽香の生き様は、本当にかっこよく、見習いたいものです。

なお、5点でなく、4点にしたのは、物語終盤のある記述で少し疑問な部分があったためです。

明記はされていませんでしたが、次回作もありそうな雰囲気なので、また1年後を楽しみに待ちたいと思います。

幽霊の径 (角川文庫 あ 6-141) 幽霊の径 (角川文庫 あ 6-141)
赤川 次郎   角川グループパブリッシング   角川グループパブリッシング  

心まで盗んで (徳間文庫 あ 1-45) 心まで盗んで (徳間文庫 あ 1-45)
赤川 次郎   徳間書店   徳間書店  

三毛猫ホームズの談話室 (光文社文庫 あ 1-111) 三毛猫ホームズの談話室 (光文社文庫 あ 1-111)
赤川 次郎   光文社   光文社  
自己批判の強さがやっぱりプロ
 本書は、赤川次郎が進行役をつとめた13の対談(正確にはそのうち2つは鼎談)を収録した本だ。いわゆる「三毛猫ホームズ」シリーズの小説ではないので、どうかお間違えのなきように。

 むしろ、赤川作品を今までろくに読まずになんとなく敬遠してきた大人の読者のみなさん(意外に多いんじゃないかしら?)にこそ読んでいただきたい。興味深い話が満載。私は教えられることが少なくなかった。

 なんといっても「プロ中のプロ」を揃えたというゲストの人選が豪華である。順番に、大林宣彦、中村時蔵、吉野直子、佐久間由美子、山根由美、桐竹勘十郎、鶴見俊輔、後藤美代子、永井愛、葛西聖司、浅利慶太、木村孝、川本喜八郎。そして、元担当編集者2名。

 どうですか、この嗜好の渋さ。ユニークですごいよね。一方で個性的な面々からとっておきの逸話を聞き出しながら、他方で赤川次郎自身のバックボーンをさりげなく明かしているのが印象的。会話のテンポが、まるで赤川の小説のように軽快なのも本書の魅力だ。

 とはいえ、ここで語られた内容の深さは、社会に出て人生経験を積んだ人が読んだほうが感銘を得られるのではないか、とも思う。

三姉妹探偵団 20 (20) (講談社文庫 あ 21-46) 三姉妹探偵団 20 (20) (講談社文庫 あ 21-46)
赤川 次郎   講談社   講談社  
戦争と平和
この話を読む前に、イマジネーションという赤川さんの作品を読んでいて、本当に良かった。
そうでなければ話の面白さが半減するだろうからだ。
作中で、三人は過去へそれもドイツへタイムスリップをするが、先生は今の日本人へ、警告しているのだと思う。自分の言葉を三人の言葉に乗せて、私達に伝えたいのだと思う。
それも難しいやり方ではなく、綾子のおとぼけや、夕里子の人に対する真摯な行動、珠美の熱演(!?)などが、柔らかく、かつ鋭く私の心へ響いて来た。
 一人ひとりが出来る事は、小さいことかもしれないけれど、やはり自分という人間の自覚を持って生きて行きたいと、心から願った。
タイムスリップはやりすぎ?
さて、今回の三姉妹はありえない設定で楽しませてくれます。
ドイツのミュンヘンで殺人を目撃した夕里子。
そのせいでネオ・ナチに命を狙われた三姉妹。
乗った車が爆破され、気付いたときには
第2次世界大戦真っ最中のドイツにいた・・・。

タイムトラベル物ですが、
大戦中のドイツで歴史を知っている三姉妹が取った行動は・・・

対戦中のドイツ国内で反ヒトラーを掲げ秘密裏に活動している
白バラ団のメンバーであるソフィアと固い友情で結ばれた
夕里子は何とかソフィアを助けようとするものの・・・

戦時中とはいえ、
人間の怖さを再認識させられる作品でした。
戦争に翻弄される人々、
怖くもあり、哀しくもある。
平和であることがどれだけ大事なことなのか、
また考える機会を与えられたような気がします。

しかし、タイムスリップ物か・・・。
ちょっと現実離れしすぎているかな?と思ったのも事実ですけどね。



ドラキュラ城の舞踏会―百年の迷宮 ドラキュラ城の舞踏会―百年の迷宮
赤川 次郎   角川書店   角川書店  

氷河の中の悪魔 (光文社文庫 あ 1-108) 氷河の中の悪魔 (光文社文庫 あ 1-108)
赤川 次郎   光文社   光文社  
人間を愛し、信じたいという作者の心
悪魔シリーズ第8作です。
第7作の「納骨堂の悪魔」のドイツから、お馴染みの三人組+一名が、そのままスイスに場所を移し、またまた事件に巻き込まれます。
氷河で40年ぶりに発見された死体にナイフの刃先が、見つかります。そこに、詐欺師やら殺し屋やらが登場し、例によって大混乱です。そこで探偵として大活躍するのが、彼女たちです。機転、勇気を発揮し、推理も冴え事件を解決に導きます。
「勇気」「機転」が、現代に大切なことは勿論、彼女らの見せる「善意」は、周りの人たちを助けて行きます。
赤川作品は、非常に読みやすく、堅苦しい教訓めいたことは出てきませんが、そこに溢れるヒューマニティが魅力です。人間を愛し、信じたいという作者の心が全編から伝わってくる作品です。
う〜ん・・・
花園学園の3人組 由利子、香子、旭子、そして由利子の妹真由子。
この4人が前作『納骨堂の悪魔』で滞在していたドイツから
スイスへと旅をする。
そしてそこで出会う、またまた怪事件。

っていうか、
ドイツの次はスイスですか・・・。
香子のお嬢様っぷりが強調されて開いた口がふさがりません。
今回もその財力を惜しみなく使い、難事件を・・・解決へと導きます。

4人が向かったスイスで氷漬けになった男の死体が発見される。
その元婚約者の経営する山荘に宿泊することになった4人は
またまた事件に巻き込まれていくわけですが・・・

今作では
あまり4人の活躍がありません。
なんかいつの間にか事件が勝手に解決されていた、って感じです。
もちろんその陰に香子の知力と財力があることは間違いないんですけど・・・。
なんだか他の3人、特に旭子なんか全然活躍してないし。
その辺がシリーズ当初から読んでいる身としては
寂しかったりもしますね。

お気に入りのシリーズなのですが。。。
女子高生三人組、プラス妹一人の四人が繰り広げる
ミステリーな冒険のお話です。
シリーズ八作目の今作は、前作「納骨堂の悪魔」につづき
海外旅行編。
舞台はスイスです。

お嬢様の香子、面倒見のよい由利子、芝居好きの旭子の三人は
同級生で仲良し。
これまでにも事件に巻き込まれ、解決してきました。
今回の事件は、スイスの氷河から、四十年前の死体が発見され、
その死が殺人によるものだと発覚。
彼の元恋人は、当時の友人を集めますが、それぞれに事情を抱えており。。

最近のこのシリーズ、三人組の特徴がかなりあっさりしてきています。
それぞれの特技を使って解決、というパターンもなくなってきているし。。
事件も小粒な感じになってきています。
ちょっと物足りない感じでした。

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